2011年5月28日土曜日

<沈黙の子リス(エゾリス)>

学習力?、習性?

いつもとと違った場所で、いつもより一回り小さいエゾリスに出会いました。
昨年の枯葉の中から餌を求めて、チョコラ、チョコチョコと探し回っていたところ、近くにカラスが飛んできた途端、急に沈黙、固まってしまい、身動き一つしません。カメラを近づけても動こうとしません。この間3~4分だったでしょうか。恐怖の沈黙でした。
人間(カメラ)よりもカラスの方が恐ろしかったようです。

カラスが飛び去ったとは、また、そそくさと餌を探しに動き回っていましたが、いつものエゾリス君であれば密集した木の枝の中に身を隠すのですが、この子リス君は、どこで学習したのか保護色を利用した身の守り方、なかなかでした。
生存競争の厳しい自然界、これからも無事成長してもらいたいと願ったものでした。


子リス(エゾリス)の恐怖
近くでカラスが騒ぎ出す。とたん沈黙する子リス
<沈黙>

身動きひとつできない状態
<緊張>

カラスが遠くへ飛びたち安堵の瞬間
<安堵>


<今日の二枚>
<芝桜>


<チューリップ>

2011年5月15日日曜日

<ナキウサギ>

ナキウサギの話です。

先日、「やまびこ温泉」に行きましたところ、ナキウサギの写真展を開催しており、興味深く拝見させていただきました。
撮影された方は、地元の方が7~8名のほか、プロの方や東京、札幌、苫小牧、帯広の方などで、30点くらいの作品が展示されておりました。

ナキウサギは、「氷河期からの生き残り」と言われ、今から3.5~4万年前の氷河期にシベリアから北海道に渡り、涼しい岩場の大雪山系や日高山系に生き残っていると言われています。
そこでは、ナキウサギの生息地が少なくなっていることから、ナキウサギを天然記念物への指定の運動がなされており、私もその署名をしてきました。
赤岳や緑岳へ行く途中では「キチッ、キチッ、キチッ」と鳴いているのが、ナキウサギだよと教えていただき、承知していましたが、氷河期からの生き残りの珍しい動物とは知りませんでした。
話によると近くの岩場にも生息しているとのことであり、一度会って見たいと思っています。

2011年5月4日水曜日

<エゾモモンガはいないのか?>

今朝(5月4日)もエゾモモンガを探して、巣穴と思われる大木のものに足を運びました。
 午前4時30分起床、カメラを持ってエゾモモンガが食い落としたと思われる檜葉の小枝、ふかふかとするほど食い落とされている小枝を踏み(15~16本)檜葉林をとおり抜け現地に向かいました。
三脚を立てて、エゾモモンガが、顔を出したときの感動だけを期待し、ただ待つだけの時間です。
午前6時まで、待ってみましたが、エゾモモンガは姿を見せません。
それで、そっと巣穴の大木のもとへ、糞と思われるもののもとへ、新たな糞が落ちていないか確認するために足を運びます。
だめです。古い糞の上のに敷いたシートには、昨日から降り続いた雨、水滴のみで、新たな糞は確認できませんでした。
ここにはエゾモモンガはいないのか?
ちょっと残念な思いです。

その後、今日もエゾリス君達は、木々の上を走り回ります。体毛が、冬毛から夏毛に変わる時期でしょうか、ちょっと綺麗ではないようです。

<食い落とされた檜葉の小枝>


<シートの下の古い糞と体毛か?>

 <木から木へ飛び移るエゾリス>


<エゾエンゴサクとエゾリス>


<毛変わりのエゾリス君>

2011年5月1日日曜日

<モモンガに会えるか?>

4月29日(金)午前4時30分、日の出前に現地に到着しました。
三脚を立て、200mmに×2のコンバータを付けて、モモンガの出没を待ちました。
モモンガは夜行性ですが、冬期間においては午前3時半頃から5時頃まで、夕方は16時半頃から18時頃までの間、巣を出て活動するようです。
午前6時30分までモモンガ君が、巣から出てくるのを待ったのですが、残念、出没されませんでした。午前4時30分では遅かったのでしょうか。

その間、2組のエゾリス君たちが、樹の上を駆け回ります。また、近くには痩せて疲れたエゾキツネがやってきて餌を探しているようでした。

同日午後6時30分から7時30分まで同じ場所で観察したのですが、残念ながらこの巣穴から出入りする動物などはありませんでした。暗くなると気持ちの良い場所でないため、汗を掻きながら帰宅です。

4月30日(土)午前3時、昨日よりも1時間早く起床し、現地に向かいましたが、まだ暗いため、明るくなるのを30分くらい待ってカメラを構えました。
当日も6時くらいまで待機したのですが、モモンガ君は現れませんでした。
しかし、この日もペアのエゾリス君達は、樹の上を駆け回っていました。
それで、巣穴と思われる穴の開いた樹木の元に、たくさん集まって落ちている糞と思われる上にシートを引いて、新たな糞が残されるか否か確認することとしました。

<現地、遠景>


<早朝の巣穴>